-以下プレスリリースより-

■神奈川工科大学※1では e スポーツ※2が単なるゲームではなく、ICT や科学を活用することでスポーツとしての価値を確立し、KAIT がその leading institute となっていくことを目的に「先進eスポーツ研究センター」を発足させ、産学連携で各種取り組みを開始します。

■KAIT と東日本電信電話株式会社 神奈川事業部※3と株式会社 NTTe-ports※4は、e スポーツ分野における3者連携協定を締結します。

■NTT 東日本・NTTe-Sports はNTT東日本グループが持つ e スポーツ事業のノウハウ、ネットワークやICT関連の先進技術を活用し、日本の e スポーツ業界の発展と地域活性化のためKAITとの産学連携を進めます。

※1:神奈川県厚木市 学長 小宮一三 、以下「KAIT」
※2:e スポーツ(エレクトロニック・スポーツ)とは、複数プレイヤーで対戦するビデオゲームをスポーツ・競技として捉える際の名称
※3:神奈川県横浜市、神奈川事業部長:中西 裕信、以下「NTT東日本」
※4:東京都新宿区、代表取締役社長 中村 浩、以下「NTTe-Sports」

左)NTTe-Sports 代表取締役副社長 影澤潤一 中央)KAIT 学長 小宮一三 右))NTT東日本 神奈川事業部長 中西裕信

1.背景と目的
KAIT では建学の理念において「教育・研究を通じて地域社会との連携強化に努める」としており、その一環として、高校生以下の生徒・児童を主対象としたサイエンスイベントなどを開催するなど、積極
的な地域貢献と、「創造する力」「豊かな人間性」「コミュニケーション能力」「基礎学力」という教育目標の達成に努めています。
また、e スポーツ市場は急速な拡大傾向にあり、海外市場規模は約1,000 億円を突破※5し、国内市場も 2022 年には約100 億円に達する見込み※6です。2019 年の茨城国体では文化プログラムに採用され、2020 年のかごしま国体はコロナ禍により延期となりましたが「全国都道府県対抗e スポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」はオンラインで開催されます。このようにeスポーツに対して経済効果や集客拡大等による地域活性化を期待し、自治体様等による e スポーツのイベント誘致や主催も増加しております。
KAIT では e スポーツが単なるゲームではなく、ICT や科学を活用することでスポーツとしての価値を確立し、神奈川工科大学がその leading institute となっていくことを目的として「先進e スポーツ研究センター」を発足しました。また、同時にこれまで地域の大会等に参加して活動してきた e スポーツサークルを大学公認の e スポーツ部とし、競技に加え、イベント企画も実施し、「先進e スポーツ研究センター」がこれを支援します。
NTT東日本は 2020 年1 月に e スポーツ分野に注力した NTTe-Sports を設立し、ICT の力と連携各社の力を掛け合わせることで、次世代e スポーツのトータルソリューションの提供やコミュニティの推進、地域社会と経済活性への貢献に取り組んでいます。
この度、KAIT の「先進e スポーツ研究センター」の設立趣旨に賛同し、NTT 東日本、NTTe-Sportsは、KAIT と「eスポーツ分野における3者連携協定」を締結するに至りました。

※5出典)米調査会社Newzoo[Global Esports Market Report 2019]<2019.9>
※6出典)Gz ブレイン「日本国内eスポーツ市場動向」<2018.12>

2.KAIT の e スポーツの取組みと産学連携の概要
KAIT では公認クラブ活動として e スポーツ部を設立し、自ら e スポーツの技術研鑽に取り組むと同時に e スポーツイベントの企画を行います。また、「先進e スポーツ研究センター」が産学連携のもとこの活動を支援するとともに、e スポーツのスキルを高める研究を推進しその成果を提供します。
具体的にはオンラインによる e スポーツの対戦に必要不可欠な競技コンテンツの低遅延配信、e スポーツ選手の指や視線の動作解析による競技力向上要素の検証、その他、オンラインコンテンツの臨場感向上、SNSの活用による不正行為への啓発・対策、AIを活用した戦略分析、音響がコントロール操作に及ぼす影響の検証等を実施する予定です。
これら取組みの推進にあたり、NTT東日本グループが持つ e スポーツ事業のノウハウ、ネットワークやICT関連の先進技術を活用し、KAIT と連携し日本の e スポーツ業界の発展及び地域活性化を目指してまいります。

(1)オンラインによる e スポーツの対戦に必要不可欠な競技コンテンツの低遅延配信

(2)e スポーツ選手の指や視線の動作解析による競技力向上要素の検証

3.各社の役割

4.エンドースメント

■厚木市
この度は、e スポーツ分野における 3 者連携協定の締結、誠におめでとうございます。
最先端技術の研究・活用に取り組んでいる貴学と日本の通信技術の発展を支えてきた企業との連携は、必ず大きな成果を上げるものと確信しております。
e スポーツの発展には更なる ICT の活用・進化が欠かせませんが、本市におきましても、市民の皆様の利便性向上や安定的な市政運営の実現などに向け、ICT の効果的な利活用を推進しているとこ
ろです。
本協定による取組が進むことにより、ICT 関連の先進技術の活用が広がることや、e スポーツの活動・大会を通じ地域が活性化することなどを期待しております。

■NTT 先端技術総合研究所
この度の連携協定の締結を心よりお祝い申し上げます。
当研究所は、神奈川県厚木市に拠点を置き、NTT の事業領域を拡大し、社会に変革をもたらす最先端の基礎技術について研究開発を進めています。
その中で、e スポーツを含む多様なスポーツ競技において、プロ選手が持つ高い技能を支える脳の特性と仕組みを深く理解し、最先端の情報通信技術と組み合わせて、パフォーマンスの向上を支援するための新しい方法論を創出するテーマに取り組んでいます。
この度の協定の趣旨は、私たちの取り組みと軌を一にするものであり、協定の締結によって科学とeスポーツの交流が進み、各地域における新しい文化や独創的な学問が生まれる大きな一歩となるのではないかと期待しております。
NTT 先端技術総合研究所 所長 寒川 哲臣

6.今後の取り組み
今回の取組みにより、「科学× e スポーツ」によるスキル向上や次世代のプラットフォームを創造し、学生の研究テーマの対外情報の発信や大学の新たな魅力創出及び地域活性化に取り組んでまいりま
す。